【8/5開催】
ヒットコンテンツを作るアートディレクターとは!?
◆講演者
『Matthew's Best Hit TV』
アートディレクター 横井 勝氏

(テレビ朝日 技術局 美術制作センターCG室 兼 広報局 宣伝部)

  様々なメディアが氾濫する今日、人目を引かせるには「ビジュアル」や「アート」の表現技術を駆使し、目立たせなければいけません。そのために、ビジュアルのプロ「アートディレクター」が必要となります。今回のオープンカレッジは、マシュー南の軽快なトークが、ダンスが、笑いが最高に面白いと評判である、超人気番組、テレビ朝日系【Matthew's Best Hit TV】の総合アートディレクターの横井氏に、「ヒットコンテンツを作るアートディレクション」について語っていただいた。

講義風景

  【Matthew's Best Hit TV】は、当初3年前に始めた際は、午前1時過ぎの時間帯であったが、現在では、午後11時にきている人気番組だ。一度見ると忘れられない、その独特の世界観を視聴者に植え付けるには、秘訣がある。その世界観を表現する物量を多く用意することであるという。例えば、番組のタイトルロゴ(このロゴは100倍の倍率にしてもOK)やキャラクターだけではなく、スタジオのセットや、マシュ−南(番組の司会者である、藤井隆が演じている)衣装、背景、テロップ等、見えるものすべてに、この番組の世界観を表現させるのである。例えば、セットの背景に取り付けてある映像モニターに映し出されるアニメは、マシュ−南の声や動きに合わせて変化させていたり、ガラス机の中の小物にまでこだわって制作されている。そのように、徹底して、擬似世界観を表現しなければ、視聴者の意識に浸透させるのは難しい。

  また、アートディレクターとしてクオリティを維持するためには、プロデューサーとして利益を追求することもある。Webサイト内に課金システムを作り、その利益で人件費をまかなったり、クライアント(スポンサー)との交渉も行うことによって、より番組のアートディレクターとしての仕事もやりやすくなるという。プロデュースもしながらデザインもしていくとは。さすがである。

  現在、横井氏は、テレビ朝日の企業CI(CORPORATE IDENTITY コーポレートアイデンティティ)のプロジェクトも手がけている。実際に見せていただいたが、クリックに合わせて、ロゴが踊るように毎回異なった動きで表現されている。つまり、プログラミングされたCIである。これが、実際のテレビで見ることができるのも近い。

  メディアを問わず、「見せるモノ」・「感動させるモノ」を創っていくには、デザイナーやディレクション能力だけでなく、総合的なプロデュース力が重要であると再認識したオープンカレッジであった。


(編集部 西蔭普子)


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